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2015.08.31ブログ

台風15号、福岡を直撃!

8月25日の台風15号福岡直撃に伴い、新聞・テレビのニュースで太陽光発電システムの破損および周辺への被害が報道されていました。

幸い、当社が工事した物件で今回の台風で破損等の被害に遭ったものはありませんでしたが、他社が設置した物件で、
地上設置の太陽光発電施設のグランドスクリュー架台がバラバラになっている画像(行橋市)や、
建物の屋上に設置してあった太陽光発電システムが架台ごと吹っ飛び、周辺の建物に直撃して建物を破壊している映像(柳川市)などがニュースで出ていました。

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今回のような太陽光発電設備の被害で一番問題になるのは、破損した設備が第三者に被害を及ぼした場合です。
なぜなら、「(台風などの)天変地異が原因で起きた第三者への被害」は損害保険の適用外になるためです。

通常、住宅向けの物件であればメーカーの「15年保証」とか、産業用の物件であれば施主自ら加入する保険などで、設備そのものの修復費用が支払われるので、
設備自体の復旧は地震や戦争が原因でない限り費用負担なく可能です。
しかし、天変地異により破損した設備が及ぼした第三者への被害(例えば、「台風でモジュールが外れて飛んで、隣の家の車を壊した」など)は免責事項に該当するため、
保険金の類は一切出ません。法的にも、よほどの「過失」がない限り、設備のオーナーに責任は問えないそうです。

今回のことをきっかけに、太陽光発電設備の風災が今後問題になりそうですね。

ところで、東京の展示会でグランドスクリュー架台のメーカーに聞いたことがあるのですが、私が「九州ではこの架台は不安だ」と言うと、
どこの会社も「基準風速38m」はクリアしています、製造元のドイツでは実績がある、などという説明でした。

しかし、今回の台風は福岡では35m程度の風速でした。風速35mであれだけバラバラになっている写真を見ると、
グランドスクリュー架台は日本の気候(特に九州)に対しては強度不足としか思えません。
ドイツでこんな暴風が吹き荒れたりしないでしょうしね。
細い単管パイプを組み合わせた架台なんて、論外ですよね。(某S社、ソーラーシェアリング、DIY太陽光とか大丈夫???)

それでもいまだに「置き基礎」や「グランドスクリュー架台」の宣伝DMが毎週のように会社に送られてきます。
架台メーカーの本社がある東京や大阪での台風の風速と、九州での台風の風速とでは明らかに差があるのですが、東京や大阪に住んでいると分からないのかもしれませんね。

これなんか、台風の風速というものが全く考慮されていないとしか思えません。

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後日、いろんなメーカーの営業員が被害の調査を兼ねて当社を訪れましたが、メーカーの営業員が皆言っていたのは、
今回の台風の被害で、「販売店のレベルの違いがはっきりと出た」ということです。

台風の被害は特定の販売店に集中しているそうです。要するに、施工レベルが低い販売店や手抜き工事をしている販売店に被害が集中しているということでした。

これから太陽光発電システムの設置を考える方は、販売店の施工レベルや販売姿勢を見抜く必要がありますね。
どこの販売店も「優良店」を謳うので難しいと思いますが・・・。

用松 俊彦


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