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2019.01.31ブログ

「太陽光発電で発火」報道について

「太陽光発電で発火、10年で127件 住宅に延焼も7件」(朝日新聞)

1月29日(火)に朝日新聞とYahooヘッドラインに上記見出しが掲載されました。
反響が大きかったのか、会社にも何件か電話で問い合わせがありました。

「太陽光発電で発火」という文字を見れば、これは一大事だ!と思いますよね。
早速その記事を見てみると、「なんだこの書き方は」と感じる書かれ方であると同時に、ニュースの説明が非常に分かりにくく、まるですべての太陽光発電システムに問題があるかのような印象を与えてしまっていました。この記事を読んで、業界に携わっている人間として、ある種の憤りを感じました。

最も分かりにくいのは、太陽光パネルの設置タイプの違いの説明で、「パネルと屋根との間に不燃材があるタイプとないタイプ」とか「鉄板あり型」「鉄板なし型」とか書かれても、一般の読者には何の事だか分からないと思います。

ニュース記事よりももっと分かり易い表現で書くと、問題にされているのは「瓦屋根一体型の太陽光発電パネル」です。

これは意匠性を追求したもので、積水ハウスの新築住宅を中心にシャープや京セラ、その他一部のメーカーが製造・設置しています。実際に、シャープや京セラのホームページを見る限り、屋根一体型太陽光発電モジュールを設置している家に対し、過去に設置した分まで含めて自主的に対策を講じるなり、無償点検や交換に応じているようです。

一般的な金属製架台を組んで屋根瓦の上に設置してある太陽光発電システムは問題ありません。

一方、ケーブルの焼損事故については、小動物が齧ったり、施工不良などが原因でショートしたもので、太陽光発電特有の事故ではありません。毎日のように住宅設備の不具合で呼ばれますが、エコキュートの内部でムカデが焼死してたなんてことは日常茶飯事ですよ。

「出火」はいけないことだけれど、太陽光だから出火したのではなく、どんな電気製品でも起こりうる事です。

「7割もの家が保守点検していない!」とか書いてあるけど、自宅の分電盤や井戸ポンプ、エコキュート、冷蔵庫などを保守・点検している人はどのくらい居るんでしょうか?
していない人は7割どころじゃないですよね。

最近の報道は印象操作が酷すぎますね。
なぜ、そんなに太陽光発電を貶める必要があるのでしょうか?

用松 俊彦


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