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2016.02.01ブログ

数十年に一度の大寒波!

大寒波から1週間が過ぎました。今回の大寒波&大雪は「40年に一度」と言う触れ込みに違わぬ大被害を福岡県下にもたらしました。

大きな爪痕を残した大寒波ですが、寒波が去った後も修理業者不足や資材の供給不足などで、復旧までに相当な時間を要している状況です。
いまだに自宅のお風呂に入れない家が数多く残っています。

今回の大寒波の被害で顕著だったのは、古い時代の給水・給湯の銅配管が軒並み凍結で破裂していたことです。

最近でこそ樹脂系の配管材料が使われていますが、古い家の配管はほとんどが銅配管のまま。
温水器と家の間の銅配管が凍結して破裂した例が多く、温水器は壊れていないのに入浴できない家が多数ありました。

また、丸型の電気温水器で使われる「減圧弁」と「逃し弁」が凍結で破損した例がたくさんあり、修理が集中したせいで、
現在あらゆる店で「減圧弁」と「逃し弁」は品切れ状態で修理したくても出来ない状態です。
さらに、井戸水の家で良く使われる「砂こし器」の凍結による破裂も多くありました。

親会社の筑紫機材は、朝から晩まで配管材料を求めて来店する設備業者への対応と部品の配達に追われ、当社は毎日朝から晩まで
「お湯が出ない」「配管から水漏れ」「温水器故障」「早く修理して」「トイレだけでも復旧して」など、当社のOB顧客はもちろん、
当社のOB顧客ではないお客様からもひっきりなしに修理対応依頼の電話が掛かってくる状況。

メーカーのアフターサービス網もマヒ状態で、修理依頼を入れても、初回訪問日は最短で依頼の1週間後という有様です。

そんな中、水道職人さんや設備屋さんは、1日でも早くお湯が使える日常を取り戻すべく、休み返上で毎晩夜12時頃まで復旧工事に従事しています。「我々が動かずして誰が復旧させられるのか」といった感じです。

これぞプロ根性ですね。頭が下がります。

高速道路の雪による閉鎖にともなって物資の供給が滞り、材料屋に材料が入ってこないために復旧作業が捗らないのは歯がゆい限りです。
今回、空き家の配管の破損にともなう漏水のせいで、地域のダムの貯水率が急激に低下し、自衛隊が出動した大牟田市を始めとして、
太宰府市・大野城市・筑紫野市は一時断水になりました。
地震が少ない福岡ですが、寒波に対してはインフラが非常に脆弱であることを露呈してしまいました。

国や自治体は今回の経験を教訓にして、「丸型の電気温水器を廃止して高効率給湯機(エコキュートなど)に換える工事」や「銅配管を樹脂管に換える工事」に補助を出すなりして、住宅設備の耐久性を上げていくことに力を入れていく必要がありますね。

地域に1日も早く快適な日常生活が送れる日が戻ることを願いつつ、わが社は今日も修理対応を頑張っていきます。
頑張らねば。

用松 俊彦


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