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2013.07.22ブログ

「変換効率」「kW単価」などの専門用語

「変換効率」 「kW単価」 「単結晶」 「多結晶」

我々の業界ではよく聞くこの単語ですが、本来は業界内の商談で使われる用語だったものですが、近年インターネットなどで勉強されたお客様が、購入の際に基準として使うケースが多々ありました。

しかし、最近になって、変換効率やkW単価を気にされるお客様が少なくなってきました。これはいい傾向だと思います。 さすがに、変換効率やkW単価が太陽光発電システムの価値を測る指標として使えないことに気付いたのでしょうね。

なぜなら、kW単価を基準に商品選定すると、製造元すら分からない粗悪品や、型落ちの誰も買い手がつかなくなった旧モデルのパネルを売りつけられる可能性が高いうえ、工事品質とは無関係なので、kW単価だけを基準に業者を選択すると、お客様自身で手抜き工事を奨励してしまうことになりかねません。

また、変換効率という指標はシステムの発電能力を表す指標ではなく、ユーザーには無関係の指標です。変換効率が高いと発電量が多いと思いがちですが、パネルの発電量=発電量ではありません。いくら変換効率が高くても、システムの設計(モジュール割り付けや回路の設計、パワコンの機種選定や設置位置の選択、接続箱や昇圧器の有無 など)がいい加減だと、せっかく発電した電気をうまく取り込めず、ロスが発生して結果的に発電が少なくなってしまいます。メーカー提供の設計ソフトを使って機械的に見積もる業者が増えてきました。 この類の業者はいい加減な設計が多く、モジュール配置にしても見栄えも何もあったものではありません。

「kW単価」で説明する業者や、やたら「変換効率」やパネル1枚の発電量をPRする業者は、いい加減な業者か最近始めたばかりのど素人の業者と思った方が良いと思います。 kW単価で説明する業者は設計・見積する能力がない業者の可能性が高いです。変換効率やパネル1枚の発電量でPRする業者は、商品知識がないか、説明能力がないのかどちらかです。

同様に、「単結晶」「多結晶」もユーザーには無関係の単語です。単結晶の方が多く発電すると思われがちですが、単結晶200Wと多結晶200Wの発電量は同じです。また、単結晶の方が良質の電気を造るわけでもなく、多結晶だから粗悪品というわけでもありません。 パネルが単結晶であることを強調する業者は、無勉強のど素人業者かお客様を騙そうとしている悪徳業者の可能性が高いと思って良いです。中国製のパネルを販売する業者に多く見られます。

私は説明の際に「変換効率」「kW単価」「単結晶・多結晶」の類の単語は使用しません。お客様にとって無意味な指標だからです。

みなさんも業界用語に惑わされないように気を付けましょうね。

用松 俊彦


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